ウランバートル市からトレーニングのために登るのに一番近い山はボグド・ハーン山(Bogd Khan Uul)で、ウランバートル市から南に約1~5kmの距離に位置し、市中心部からタクシーや公共交通で10~60分でアクセス可能な、モンゴル国の首都ウランバートルの南側、Хан-Уул区に広がる歴史的・自然的に重要な山です。この山は標高約2,261メートル(海抜)で、複数のハイキングコースがあり、初心者から中級者までトレーニングに適しており、特にザイサンの丘からスタートするコースは比較的簡単で2~4時間程度かかります。ボグド・ハーン山は、1778年に満州清朝時代から環境保護を目的に保護されてきたモンゴル最古の自然保護区であり、世界でも最も古い保護区の一つとされています。歴史的には、モンゴルの文化や宗教において重要な象徴とされ、古くからシャーマニズムや仏教の聖地として崇められ、多くの寺院や歴史的遺跡があり、その中でも18世紀に建立されたマンズシリ僧院(Manzushir Khiid)が特に有名で、現在は遺跡と博物館として観光客に人気です。自然の特徴としては、松、唐檜(カラマツ)、シベリア杉、樺などの豊富な森林や、鹿、豹、狼、狐、猪などの希少な動物が生息し、薬草や珍しい樹木、花々などの植物相も豊かです。ウランバートル市民にとって最も近いレジャースポットの一つで、マンズシリ僧院、ザイサンの丘、チンギス・キャンプなどの観光地が旅行者の注目を集め、トゥール川やザイサンの丘から見えるウランバートルの景色は特に印象的です。登山やハイキングに適したルートが多く、ツェツェー・グン(Tsetsee Gun)、西シレード(Baruun Shireet)、ザイサン渓谷(Zaisan Am)などが人気で、特にツェツェー・グンの頂上からはウランバートル全体を見渡せる素晴らしいパノラマが楽しめます。
ザイサン記念碑へのハイキングガイド
1. 出発:バヤンゴルホテルバス停
- バス: 「Ч-52番」のバスに乗ります(「Ч」はモンゴル語のキリル文字で、路線番号の一部です)。
- 所要時間: 終点まで約30分。
- ポイント: バヤンゴルホテルはウランバートルの中心部にある有名なホテルなので、バス停はすぐ近くにあります。
2. 終点からハイキング開始
- 移動: バスを降りたら、ツーリストキャンプの駐車場方面へ向かいます。
- 道のり: 人が多い場所を通り抜けながら進むので、迷う心配はあまりありません。上まで一本道でたどり着けます。
- 目印: 頂上に小さな広場があり、そこで「空想の鳥のような銅像」が立っています。これはザイサン記念碑の特徴的なモニュメントです。
3. ハイキングの所要時間
- 時間: 個人差がありますが、休憩しながらゆっくり登ると約1時間20分~2時間半。
- 特徴: 毎日たくさんの人がハイキングしている人気ルートなので、道に迷う可能性は低いです。
4. 注意点
- 道の特徴: ちゃんとした登山道や目印はありませんが、ルートは山と山の間に挟まれた緩やかな坂道で、どこかに抜けてしまうことはありません。
- 方向: 頂上からはいろんな方向に進めるので、来た道を覚えておくことが大事です。
- 準備: 途中に店やトイレはないので、水や軽食など必要なものは事前に準備してください。
- 自然のリスク: ウランバートルに近いとはいえ、大自然の中です。迷子になったりケガをしたりする危険もあるので注意が必要です。
- ガイドの検討: 心配な場合は、道に詳しい現地ガイドを連れて行くのがおすすめです。
日本人向けアドバイス
- 持ち物: 水、軽いおにぎりやお菓子、日焼け止め、帽子、歩きやすい靴を用意しましょう。春(3月24日現在)でも天気が変わりやすいので、薄手のジャケットもあると安心です。
- 安全第一: モンゴルの自然は広大で美しいですが、慣れない場所では無理せず行動してください。ガイドがいると言葉の壁も解消できて安心ですよ。
- 楽しむポイント: 頂上のザイサン記念碑からはウランバートルの街が一望でき、景色が最高です!写真を撮るのもお忘れなく。